こんにちは!フィッシュマン3ことひであきです。釣りが大好きでホテルでバーテンダーとして勤めています。
私ひであきは酒飲みなので、晩酌をするのが日課です。いつも仕事が終わって自宅に着いたら、冷蔵庫へ進み、ビールがあるか確認。確認してからお風呂へGo!です。
と言う事で本記事は美味しいビールが飲みたい方への記事です。
そもそもビールって何?
ビールって、何から出来るの?って思いますよね。麦芽とか、ホップとかって聞いたことありますか?
そう、「麦、ホップ、水」で作った発酵炭酸アルコール飲料なのです。
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先生!よくわからないです!!
ビールは、麦から作る麦ジュースのアルコール飲料です。この麦ジュースを作るためには工程があります。
麦はこのままではデンプンを糖に変換できませんので、麦を発芽させます。発芽させすぎるとビール作りにはよくない麦になってしまうので、発芽したら、熱風等を当てて麦を乾燥させます。
乾燥した麦は粉砕し、副材料などと一緒に温水を加えます。適切な温度、時間を与えるとこの発芽した麦のデンプンが糖に変化し糖化液となります。
この時、ビールにはとっても大事な「ホップ」を投入します。ビールの独特な苦味はここで加わるのです。
このホップの加わった糖化液は冷却され、酵母を加え発酵タンクで約1週間発酵させます。この発酵作業を経ることにより麦汁のデンプンがアルコールと炭酸ガスに変わります。このアルコールは若ビールを呼ばれます。
若ビールは0度近くで、数十日程度貯蔵します。この数十日でゆっくり熟成したビールは濾過され黄金の綺麗なビールになるのです。
日本のビールってどのタイプ?
さて、一口にビールと言っても色々なタイプがあります。
「ピルスナー」「スタウト」「エール」など色々な種類のビールがあり、それぞれ味わいや作り方が違って飲み比べると面白いです。
日本でよく売られているタイプは上記に記載したタイプが多いです。ただ、日本人が思っているビールはこの「ピルスナー」タイプの事を言います。
順番にどんな特徴があるのか言いますね。
まずは「ピルスナー」
チェコのピルゼンという場所で作られた「ピルスナーウルケル」と言うビールがオリジナルです。
ホップの産地として知られている町で、本場ドイツのラガービール作りを学ぼうとミュンヘンから醸造家達を招いたのが始まりだとか。
アルコール度数は4~5%程度で口当たりも良く日本の風土によく合うためゴクゴク飲めちゃう黄金ビールです。
次は「スタウト」
1722年ロンドンで「ポーター」という濃厚でホップが効いた苦味が強いビールが開発されました。ロンドンで大ヒット。ポーターと呼ばれる荷運び人が好んで飲んでいたことからそのビールは「ポーター」と呼ばれるように、なりました。
その後、海を渡りアイルランドへ上陸。
1778年ギネスビールでお馴染みのギネス社が「ポーター」をヒントに作ったビールがこの「スタウト」です。原材料の大麦の一部をローストし作られる「スタウト」は、濃厚で豊潤、力強い味わいが特徴。
「スタウト」の適温は15度程度。キンキンに冷やさず、適温で飲むとナッツやチョコレート、コーヒー等のアロマやフレーバーを楽しめるビールです。
最後に「エール」
中世以前より飲まれていたイギリス発祥の上面発酵ビールです。元々はホップを加えていない醸造酒を「エール」、ホップを加えた物をビールと呼ばれていたが時代と共にエールにもホップを加えるようになったのが今のスタイルです。
この「エール」ビールは種類があるが、一番容易に飲むことができるのが「ペールエール」です。「ペールエール」の適温は10度前後。冷やしすぎると「エール」の特徴であるコク、フルーティな香りやホップの豊潤なアロマが開いてきません。
冷蔵庫から取り出しておおよそ5分。グラスの中にはホップ、シトラス系アロマなどが広がり至福の時を楽しめるでしょう。
缶ビールや瓶ビールでの美味しいビールの注ぎ方
ビールのことを少し学んだ所でせっかくなら、そのまま口へ流し込むのではなくグラスに注いでビールを楽しみたいと思いませんか?
「ピルスナー」「スタウト」はビールジョッキやタンブラーを使用するとビールの酸味や苦味である旨味、そして喉越しを楽しめると思います。
- 勢いよくグラスの半分ほどビールを注ぎます。
- 最初泡がたち溢れそうになるかもしれませんが(笑)泡が落ち着くまで10秒程待ちます。
- あとはゆっくり最後までグラスに注げば完成です。
慣れるとグラスを持たずに7:3の黄金比ビールで注げますよ。ビール中に含まれる炭酸ガスの泡を利用して、ビールに蓋をする役割を泡に持たせるのです。
「エール」はタンブラーやワイングラスのようなグラスを使用をお勧めします。ビールの酸味、苦味が出る飲みごたえのあるビールを飲みたい時は、タンブラーグラス。「エール」の特徴であるフルーティなアロマ、ホップを楽しむ時はワイングラス。
ちなみに、某S社の「神泡サーバー」を使うと小手先の注ぎ方をしなくても美味しく飲めます(笑)
ビールサーバーでの美味しいビールの注ぎ方
居酒屋やバー等、お店で飲むビールはビールサーバーから注がれる物が多いです。最近では、自分で注ぐ飲み放題のお店等も増えてきております。
レストランなど飲食店で働いた経験がない初心者はグラスへ注ぐだけでも緊張してしまいますがこれもちょっとしたコツがあります。
- グラスを注ぎ口まで持っていき、グラスを傾けた状態でハンドルレバーを手前に倒す。
- するとビールが出てきますので少しずつグラスを垂直に直していきます。
- ハンドルレバーを元に戻す(軽く奥へ押す。)
- この時に、スプーンなどで余分な泡は全て捨てましょう。
- 泡が無くなったらハンドルレバーを奥へ押し続ける。
- とても綺麗でクリーミーな泡だけが出てきますのでグラスギリギリまで注ぎましょう。
サーバーのメリットは、ビールと泡が別々に出せる事で見た目も味も黄金比ビールを作ることが出来ます。つまりグラスの中で調整ができる為、美味しいビールが出来るのです。
この方法はキレキレタイプというビールで、工程2でグラスをサーバーから離しながら注ぐと炭酸ガスが飛びますのでマイルドタイプのビールとなります。
まとめ
毎日仕事を頑張り、アルコール飲料で疲れた体を騙し騙し日々を頑張る。そんな日々を過ごすために我々はビールを飲むのではない。ビールには色々なタイプのビールがあり、それぞれ適正な温度やグラスがある。
直接口をつけて飲むのを我慢し、一手間かけると、いつもの「ビール」が少し「ハレの日ビール」へと変化するのではないだろうか。
以上、参考になれば嬉しいです。
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